
世界が広がる初海外~気づき、発見の連続~
Gさん
工学部 建築学科
留学期間:2017年 8月 13日 ~ 2017年 8月 26日
留学先:FPT大学
留学先大学について
寮は最近建設されたようで設備が非常に整っており生活で困ることはほとんどなかった。寮には今回のプログラム参加者以外にもインターンの参加者も滞在しており、日本・台湾・インドネシア・ブルネイ・ホンジュラスと国籍も多様で初海外の私には非常に刺激的だった。留学すると様々な国籍の人々とふれあえるとても環境の整った大学であった。
学習面について

行く前の目的であった自分の英語力がどのくらいのものなのか非常によく理解出来た。自分の英語力はまだまだであった。まず到着して第一の壁にぶちあたった。それは相手の言っていることがほとんど聞き取れなかった。その理由は英語慣れしていないということだ。普段から隙間時間などに勉強する、学校主催の英語関係のものに参加はするなど英語に触れていたがまだまだ足りないと思い知らされた。加えて、彼らの話す英語には訛りがあるということだ。普段の授業やリスニングではネイティブスピーカーによるきれいな英語だ。それでも聞き取れないところがある私には訛りのある英語は本当に聞き取るのが難しかった。話すということにおいても苦労した。机上の勉強においてうまく使えても会話ではそれが非常に難しかった。会話では自分の言いたいことが言えない場面が多々ありすごくもどかしい思いをすることが多々あった。そして、彼らはみな母語と同等ぐらいに英語を使いこなしていた。彼らにとって英語は特別なものではなく日常において当たり前なもののようであった。
生活について

生活では文化の違いを実感した。これはよく聞かれることだが日本ほど時間を守る人はいないと思った。ベトナムでは予定時刻よりおくれる事は当たり前のようだ。実際にどこかへ出かけるにしても予定通りに出発出来たのは私の記憶ではない。だが、誰1人として焦ることもなければ怒る人もいない。この経験と共に時間厳守という日本の文化の良さも実感した。また、ベトナムでは値切りが文化である。ベトナムでは物の価値をそれぞれが決める。ホイアンという町で、買い物をしようとしたとき、どのショップに行っても電卓を渡される。そして購入金額を提示する。そして店側と交渉が始まる。もちろん定価はある。それが気にくわなければ交渉の末、お互いが納得するまで値段交渉が出来る。この経験は私にとってとても刺激的だった。私は物を定価で買うことは当たり前だと思っていた。だが、ベトナムという国では物の価値を自分で決め、誰からも強制されないということを知った。この国ではそれが当たり前に根付いている。
留学で得たこと

留学で得たことは非常に多かった。まず、1つが語学の大切さだ。実際、行ってみて初めて自分の語学の能力のなさに気がついた。日本でも頭では何となく分かっていたが行って本当の意味で実感させられた。このままじゃダメだと。行ったからにはとにかく喋れないなりにも意思疎通を図らないといけないのでつたない英語で話す。そして、その中でまた気づくこともあり、非常に行くこと自体に意味があった。2つ目が文化の違いだ。海外へ行けば当然文化が違う。異文化に触れることでその国の文化の良さ、さらに日本文化の良さに気づけた。3つ目が日本について自分が無知であることだ。私が接した留学生たちは自国の文化を紹介出来るのは当たり前のことだった。実際、ダナンの資料館に連れて行ってもらった時、現地の学生が各班に1人ずつついてそれぞれのブースを案内して回ってくれた。自国についてしっかり学んで知識を持っていると感じた。さらに言えば彼らはダナン出身者ではない。みな別の場所の出身者だということだ。私も自分の出身地、日本のそれなりの歴史は知っているが、他の地域の歴史までは詳しい事は知らない。彼らはしっかりと母国全体の歴史などを知っているということを知り、もっと日本について知らなければならないと思った。
後輩へのアドバイス
私は今回の留学で大きな一歩を踏み出したと思う。しっかりとした準備は必要だがとにかく行ってみる事も必要だ。行ってみて初めて気づくものはたくさんある。それは先に挙げたもの以外にもたくさんある。自分の専攻に関する発見も今回の留学でいくつもあった。海外に行ってみたいと思っているなら早く一歩踏み出して欲しい。いきなり長期というのは抵抗があるならば、このような超短期もある。そういうものからでいいから参加してみて欲しい。日本では感じられない刺激、気づきに満ちた毎日が送れると思う。